全国ネットのTVで多数放送 今や“幻”から“伝説”の果実に
全国ネットのTVで多数放送
今や“幻”から“伝説”の果実に・・・
村一番の特産品。ユズやダイダイ、カボスの仲間となる柑橘系果実。とはいっても、「じゃばら」って初めて聞く名前だなんて人も多いかもしれません。
それもそのはず。
この果実、そもそも日本で自生していたのがわが北山村だけ。
一本の原木からスタートしたじゃばら栽培は、今や村の産業を支える特産品にして、救世主。
「花粉症に効くので愛用している」という方が急増し、多くのマスコミに露出したことでブームとなった今、9haのじゃばら農園を約15人の農家で管理する一大産業にまで発展したのです。
日本でここだけの「幻」の果実が、村の財政を救う「奇跡」の立役者に。
そんなじゃばらの魅力をこのページで存分にお伝えしていきます。
じゃばらの歴史
それは一本のナゾの木から始まり
それは一人の村民の心から伝わった
そもそもじゃばらは、この村の一人の村民の敷地に一本だけ自生する自然雑種。「へんなみかんが育つ。でもそれが独特の味で美味い」。
原木の持ち主でもある福田国三さんが子供から慣れ親しんだ味として広めようと立ち上がったのが歴史のスタート。
しかし当初は誰も注目せずなかなか広がることはなかったのですが、熱い心の持ち主の福田さんはあきらめません。
「じゃばらの味、香りは他の柑橘類よりも優れている。じゃばらの栽培はきっと村を過疎から守る産業となりうる」として、村長をはじめ村議会にも積極的に働きかけを続けていきました。
そんな福田さんの情熱は、活動を始めた数年後、昭和46 年から実を結び始めます。
その年の秋、みかんの分類で有名な権威者田中論一郎博士に村が調査を依頼。翌年の47年、現地にて花の分析など専門的な調査、研究の結果、じゃばらは国内はもとより世界に類のないまったく新しい品種であることが判明したのです。
さらに、紀南かんきつセンターに依頼し、成分の分析やその他の特性調査等を行いじゃばらそのものの特性・個性を解明すると同時に、味については料理の専門家が試食。日本でここだけの柑橘に多くの料理専門家が驚き、個性的なじゃばらの味は可能性の広がりを伝えるとともに高い評価を得ることに。結果、村が動き、同年の秋に農園の規模を拡大してのじゃばら栽培に踏み切ることに至ったのです。
これは耕地面積が極めて少なく、産地化するだけの決定的な作物を見出せずにいた村が、じゃばらを評価し、8年を費やし、北山村の特産物として育てるということも意味していたのです。
その後は、昭和52年農林水産省に対して農産種苗法による品種登録を出願、2年後の54年には現地調査が行われ、種苗名称登録許可を取得。
今では、じゃばらの知名度が全国区になり、村の一大産業となったこと役場そのものの意識も変化。じゃばら農家では、村の子供達に栽培について知ってもらうための取り組みが行なわれたり、村の財産として次世代に引き継ぐため、村内の小中学校に苗木を植える活動を実践したり・・・。これまた村の伝統産業でもある「筏下り」の後継者に栽培を委託するなど、村の雇用対策や農業後継者の育成へとつなげる活動が村をあげて本格化しています。
じゃばらの味
じゃばらとは、ユズやダイダイ、カボスの仲間の柑橘類。ユズよりも果汁が豊富で、ユズやスダチとは違った風味があり、糖度と酸度のバランスのとれた、まろやかな風味が特徴です。果実は球形あるいは短球形で、重さの平均は130g。冷暗所で3ヶ月保存でき、貯蔵しても果汁の減少率は少なく皮まで有効に使えるので料理の風味づけはもちろん、入浴用として美容と健康にも利用されています。
その味を一言で表現すると「にがうま」。
酸っぱさの後に残るほんのりの苦味が独特で、まろやかな風味の中に隠れたこの味こそが年間通じ、加工品も含め2億円以上を売り上げる人気のワケ。種がほとんどないことで、上述にもあるそのまま搾って果汁にしたり、また自宅でマーマレードや調味料として活用したりとその用途は様々。幅広い年齢に支持される食材として注目を集めています。
じゃばらの栄養素
じゃばら果実の成分(100g中) | |||
---|---|---|---|
○エネルギー | 39.6kcal | ○鉄 | 0.24mg |
○水分 | 90.1g | ○マグネシウム | 9.15mg |
○たんぱく質 | 0.4g | ○ビタミンA | |
○脂肪 | 0.13g | ・レチノール当量 | 0.29μg |
○炭水化物 | 9.21g | ・カロテン | 1.75μg |
○灰分 | 0.16g | ・ビタミンA効力 | 0.97IU |
○ナトリウム | 0.45mg | ○ビタミンB1 | 0.05mg |
○カリウムl | 127m | ○ビタミンB2 | 0.01mg |
○カルシウム | 2.55mg | ○ビタミンC | 31.1mg |
○リン | 3.94mg | ○ナイアシン | 0.1mg |
ビタミン | 主な働き | 補給を特に心掛けたい人 |
---|---|---|
ビタミンA | 目の乾燥感の緩和や夜盲症などに効果があります。 | ●うす暗い所で物が見えにくい人 ●目の渇きが気になる人 |
ビタミンB1 | スポーツなどの肉体疲労時に効果があります。 | ●スポーツをして体が疲れている人 ●オペレーターなど、目を酷使している人 |
ビタミンB2 | 皮膚炎、口内炎などに効果があります | ●肌が荒れている人 ●口内炎ができている人 |
ビタミンC | しみ、そばかすの緩和などに役に立ちます | ●しみ、そばかすが気になる人 ●スポーツで体が疲れている人 ●歯ぐきから血が出やすい人 |
ナイアシン | 皮膚の代謝に関与し、肌荒れ、口内炎の緩和に役立ちます | ●肌荒れが気になる人 ●お酒をよく飲む人 ●妊婦・授乳婦 |
ミネラル | 主な働き | 補給を特に心掛けたい人 |
---|---|---|
カリウム | ナトリウムやカルシウムと共に、神経や筋肉の機能を正常に保つのに役立ちます | ●長期の下痢をした人 ●利尿薬を飲んでいる人 ●授乳婦 |
マグネシウム | カルシウムと共に、骨などの発育・形成に役立ちます | ●激しい労働をする人 ●お酒を多量に飲む人 ●老年期の人 ●妊婦 |
リン | 骨や歯の発育などに効果があります | ●魚や肉などの動物性食品をあまり食べない人 |
カルシウム | 骨や歯の発育などに効果があります | ●虚弱体質の人 ●妊婦・授乳婦 ●老年期の人 ●骨や歯の弱い人 |
鉄 | 赤血球中に存在し、酸素を運ぶヘモグロビンの構成要素で、貧血に効果があります | ●痔による出血のある人 ●胃潰瘍などで胃の手術をした人 ●長期の下痢のある人 |
これを見ただけではなぜ「じゃばら」が売れたのか、知名度が上がったのかの理由はわからないはず。
実は爆発的なヒットにつながった理由、それはこの数字ではなく、日本人を悩ます季節病に効果があるとの口コミ、評判から一気にブレイクすることになったのです。
それはじゃばらの持つ「花粉症抑制効果」。
インターネット通販を始める前、実はじゃばらを買われる多くの方が少量ではなく、10kg、20kgという大量購入の傾向がありました。
お客様にその用途を問いかけたところ、「じゃばらが花粉症に効くので欠かせない。だから大量にまとめ買いしているんです」という声を数多くいただいたのです。
そこで村では、平成13年と14年にインターネットで千人の「花粉症モニター」をスタート。100%果汁300mlを無料で試飲していただき、その効果を計るというもので、千人の募集枠に2日間で1万人の応募が殺到。期待の大きさを実感すると同時に、その効果のほども大変気になるところでございました。
モニター調査の結果、約半数の方から「効果あり」との回答を頂き、その半数の方々の多くがリピーターとなってインターネット、マスコミを通じ広がったことが今日の爆発的なヒットにつながったという訳です。
では、なぜ花粉症の症状が緩和するのでしょう。
これまでは人の噂、お客様の声でしか証明できなかったことを、何とか化学的に、また医学的に解明できないかと考え、そのメカニズムを徹底的に調査・研究し始めました。
そして、地元の和歌山県工業技術センターの熱心な研究により徐々に解明。
平成15年9月12日、東京農業大学で開かれた日本食品化学工学会第50回大会で、「じゃばらに花粉症などの原因となる脱顆粒現象を抑制する機能がある」ということが見出され、さらに平成17年には、じゃばらの果実、特に果皮に抗アレルギー作用がある成分が含まれていることが岐阜大学の研究で発表されたことにより、単なる噂ではなく、医学的見地による高機能性食品素材としてみなさんにも認知していただけるようにもなりました。
→ 詳しくはこちらのページもご覧下さい。
じゃばらの販売実績
今や引く手あまたの「じゃばら」。何も栽培が始まった当初から売り上げが順調だった訳ではありません。昭和57年、村内3区画に農園(8ha)を確保しパイロット事業をスタート。61年には集出荷施設を新設するなど生産環境は確実に進化したものの、やはり知名度のなさによる販路の狭さがネックに。収穫量が60tを越えた昭和63年、平成元年には、商品の余剰在庫を抱える問題もあり、平成3年から11年までは生産調整するほどの苦難の時代を乗り越えてきたのです。
急カーブを迎えることとなったのがWeb事業への進出。
これまでは村内の販売や近隣への卸販売を中心に行なっていたのですが、交通の便の悪い「飛び地村」ゆえのPR不足、不便さが最大のネックになっていたことは事実。
この不便さを解消する方法として、村が着目したのが流通ルート不要で直接販売ができるインターネットショッピングモールへの参画だったのです。
じゃばら村センターの直販サイトが開設されたのは平成13年。
花粉症モニターなどのキャンペーンを実施することで着々と噂が広まり、その3年前までは売れ残っていたじゃばらが、平成14年の2月から爆発的に売れ始め、4月には事業始まって以来初めての完売を記録。そして14年、15年秋収穫分に至っては、お客様の問い合わせが殺到したことで11月の収穫を前に10月1日から予約受付を開始し、果実、果汁共に数日で完売するという偉業を達成することとなりました。
この年年間売り上げ1億円を突破。
ネット通販の大手「楽天市場」へ出店するやいなやオープン3ヶ月でアクセス数52万PVを記録し、2009年3月12日分の楽天市場デイリーランキングではじゃばら村センターの「じゃばら果汁360ml」がなんと名だたる商品をおさえ、堂々の一位に。
全国区の称号を得たことで、さらなる発展を予感することなったのです。
そのため、果汁や果実だけでなく、様々な加工品にもチャレンジ。
現在は多くのじゃばらアイテムが登場したことで、売り上げ3、4臆円を目指し、現在も楽天市場など有名通販サイトでPRを継続しています。
[ → じゃばら村センターわいわい市場店 ]
[ →【楽天市場】じゃばら村センター ]
じゃばら栽培の一年
当初1戸から始まったじゃばら農家は、平成22年には13戸、関連従事者は40人に増え、現在9haの農園で、8000本が植栽。元々、北山村の気候は温暖多雨で年平均気温が15.2度、海岸部に比べ寒暖の差が大きく、地勢気候上から生食用普通柑橘類(みかんやレモンなど)の栽培には適地とはされていませんでした。
しかし、じゃばらは北山村のような冬季気温が低い山間地によく育つ特性があることが研究で判明し、柑橘系でありながら寒さに強いという独特の性質が村の気候、環境にフィット。
日本唯一の飛び地村といういわばオンリーワンの地域ゆえ、日本で唯一この品種が自生、定着できたといっても過言ではないのです。
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